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転職の面接で違和感を感じたら、その企業への転職は考え直すべき

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転職の面接で以下のような部分が引っかかる場合、その会社は要注意です。

  • 採用担当者の態度が気になる
  • 社内の雰囲気に不安を感じる

人材業界でたくさんの企業の採用をお手伝いする中で、採用担当者や社風の印象と企業の内情は一致していることがほとんどでした。

また、自分の転職でも面接官の態度に違和感をおぼえて辞退したことでブラック企業を避けられた経験があります。

そのため、面接で違和感を覚えたのなら、もう一度本当に入社していい企業なのか?を考え直すことをおすすめしています。

そのへんのことを詳しく説明します。

具体的な内容は2点

  1. 面接官の態度が悪いと危険な理由
  2. 社内の雰囲気に違和感があるとき注意するべき理由

これらにプラスして、じゃあどうするべきか?という転職を成功させるのに必要なことを書いていきます。

面接官の態度が悪いと危険な理由

面接官の態度には上司と部下の関係性がでる

基本的に面接官は、経営陣・評価の高い社員のどちらかが担当します。中小企業だと社長が出てくることもある。

会社の中枢を担う面接官の態度からは、社内での部下への態度が伺えます。転職希望者を社員予備軍だと考えているため同じような感覚で接する人が多いからです。

面接の段階で失礼だったり、上から目線の人は、社内では社員にさらにきつい態度で接していることが多く見られました。面接官の態度からは、社内の上司と部下との関係性を読み取ることができます。

リスクを認識できない会社である

現在は、SNS・ブログ・口コミサイトで、個人が簡単に情報を発信できる時代です。

この時代に社外の人に失礼な態度を取るのはリスクが非常に高い行為。

面接官の言動がネット上で話題になった例もあります。

ある人がソーシャルゲームで成功したグリーの面接を受けに行った時の話だ。面接官は履歴書を見ながら「ずっと、家庭用ゲームを作ってたんですねえ」とさげすむように言った後、「任天堂の倒し方、知らないでしょ? オレらはもう知ってますよ」と言ったそうだ。

「任天堂の倒し方」は、いまでもグリーを叩くときに引用されるネタになっています。

広く拡散はされなくても転職口コミサイトやSNSに悪評を書き込まれる可能性はある。そうすると、人材獲得にかかるコストが上がり経営的に大きなマイナスになります。

面接は、企業が転職希望者を評価する場であると同時に転職希望者が企業を評価する場でもある。面接官を務める立場の人が、こういった点に無頓着な会社の将来性は低いと考えいい。

社内の雰囲気に違和感があると危険な理由 

「何か嫌な感じがする」「違う気がする」と感じながらも、そんな感覚的なことで転職を辞めてしまっていいのだろうか?と迷う人も多くいるはず。

しかし、大きな決断ほど直感的な感覚が大切になります。その理由を説明。

直感は経験の蓄積

直感とは、経験の蓄積から脳が瞬間的に判断したものです。

脳が無意識の領域に記憶されている様々なパターンの中から判断を下したときに、「直感的に嫌な感じがする」という感覚が現れます。

将棋の羽生善治も直感を判断の軸にしているのは有名な話。

最後は直感で判断します。瞬間的にこれが正しいと感じるというのは、要するに、それまでの経験の積み重ねから脳がそう判断したということですから、ああでもない、こうでもないと理屈で考えた結果よりも、よっぽど信頼できます。実際、あとで振り返っても、直感で指した手が間違っていたというケースはあまりないのです。 

羽生善治の名言|経験の積み重ねから生じる直感の重要性

会社選びでも直感は頼りになる。「会社の雰囲気」などという多くの変数を含む情報処理は脳の無意識が得意とするところからです。

社員の表情・動きを肌で感じた結果が違和感

面接で社内に入ると働く社員やオフィスの様子を見られます。

そのとき、自分は意識していなくても脳は、社員の表情・聞こえてくる会話・動きなど膨大な量の情報を無意識で受け取って処理しています。

それらが、これまで自分の人生で培った人間の表情・会話・動きのデータベースにかけられ処理された結果として「空気が重い」「ピリピリしている」「合わなそう」などの感覚的な情報として認識できるようになる。 

人材業界で働く中で、いくつもの企業を見ましたが、何となく離職率が高いだろうなーとか、残業が多いだろうなーと感じたところはそのとおりであることが多かった。

直感的な違和感・不安は侮れません。論理的に色々と考えるより、肌感覚の好き・嫌いで決断した方が上手くいった例は数多くあります。

違和感を感じて方向展開で成功した例

僕自身、違和感に忠実に従って転職を成功させた経験があります。 

専門職から求人会社への転職でしたが、最初の本命は業界2位の会社でした。外からの企業研究では、新規事業に積極的な会社にように見えたため、多くの経験が積めるのではないかと考えて第一志望と位置付けていました。

しかし、面接のアポイントで社内に入ってみるとすれ違った社員は無表情で挨拶もなく、面接官も若干高圧的な感じがありました。

その雰囲気がどうにも引っかかったため、念のため3位の会社にも応募して面接をお願いしたところ、社内も明るく・面接官とも本音で話し合うことができました。

そのときは、かなり迷いましたが2位の会社は辞退し3位の会社に入社。

その後、同じ業界で働くなかで2位の会社は体育会系で離職率が高く、広告枠を安売りすることでシェアを維持しているブラック企業だとわかりました。

結果的に、業界順位などのスペックではなく、感覚に従った判断は正解でした。

感覚を駆使して転職先を選ぶ

具体的なスペックだけに捉われると転職は失敗します。

何か違和感を感じたのであれば、その自分の感覚に正直に向き合い、転職候補の見直しに活かしましょう。

真面目な人ほど「なんとなく嫌な予感」といった直感的な判断で行動を変えることを嫌がる傾向があります。

しかし、直感的な感覚は自分の脳が大量の情報を処理した結果なのです。

どんな会社に入社できるかで、その後の人生は大きく変わります。理屈だけでなく感覚も活かしきって自分にとって最良の判断を導けるように努めましょう。

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