転職活動のモチベーションを保ち続けるのが簡単じゃありません。
準備しなければいけないことが多いだけでなく、不採用が続くとやる気が挫かれます。
そのため、転職の成功には、モチベーションのマネージメントが大切になります。
転職のモチベーションを維持する方法をまとめます。
動機を明確にする
まず、転職する動機・理由をはっきりさせる。モチベーションの源泉は動機です。
根本を再確認しましょうということですね。
たとえば、
- 数ヶ月後に会社が倒産する
- 毎日、上司に暴力を振るわれる
- 転職しないと殺される
これくらい強い動機があれば100%転職できると思いませんか?ちょっと強烈すぎる例ですが、冗談を言っているわけではありません。
「モチベーションが・・」と悩むヒマもなく死に物狂いで転職に取り組むはずです。
つまり、必要なのは強い動機。
動機を明確化して強くて濃いものにできれば、モチベーションは自然と湧いてきます。
転職の動機といえば
- もっと年収を上げたい
- 仕事ができるようになりたい
などのプラスの動機より
- パワハラ上司と離れたい
- 評価しない組織を見返したい
- 馬鹿にする同僚より上に行きたい
などのネガティブな感情が元になることも多いはずです。
ネガティブだとダメじゃないですよ。むしろ、ネガティブな感情こそがめちゃくちゃなエネルギーになりえます。
大っ嫌いな上司・同僚の顔を思い浮かべたり、やられたことを具体的に思い出してみましょう。きっと、当時のイライラ・ムカムカを思い出してくるはずです。もし、嫌な気持ちが湧いてきたら、それは心が動くほど濃い動機にできるということです。
「あいつらに邪魔されて一度しかない人生を台無しにされてたまるか!」と思えれば、モチベーションは戻ってくる。
僕の場合、「いつ死ぬかわからない」という不安が動機だったりします。一度、死にかけた経験があるので、病院で動けなくなる姿も具体的にイメージできます。
つまり、「やりたいことをやらないと後悔まみれで死んでいく。それは嫌だ!」という気持ちが濃い動機となって行動を支えています。
- つまらないから転職したい
- 何となくこのままじゃいけない
みたいな漠然とした動機より、もっと自分の心を揺さぶる濃い動機を考えましょう。
転職成功後をイメージする
転職が成功した姿をイメージするとモチベーションが湧いてきます。
人それぞれで成功のイメージは違うとは思います。今の不満が解消されて、最高の環境で働く姿をなるべく具体的にイメージしてみましょう。
やりがいのある仕事に熱中している自分・同僚たちと楽しく働く自分・評価されて頼られる自分を想像してください。
また、具体的なワンシーンを思い浮かべるのもいい。
- 外資で外人とビジネスミーティングをする姿
- 年齢の近い同僚たちと楽しく飲みにいく姿
- バリバリ働く自分の姿
- いい年収を手にしてチヤホヤされる姿
この姿が手に入るかもしれないのが転職です。
成功することで得られる報酬が具体的であるほど、モチベーションは上がる。
転職しなかった15年後をイメージする
転職しなかった将来像を考えるのも行動を促す効果があります。
もし、転職せずに働き続ければ15年後はどんな姿で毎日を過ごしているとイメージできますか?
その想像には、
- 後輩に相手にされていない
- ため息ばかりついている
- 同僚に馬鹿にされている
- 40代・50代でリストラ
- 愚痴ばかり言っている
そんな姿があるのであれば、動かないとマズイと思えますね。
15年後の自分は冴えないおっさん・おばちゃんになってないですか?
今は未来の過去です。もし、「5年前からやり直したい」「学生時代からやり直したい」などと考えたことがあるなら、15年後のやり直しが今だとしたらどうするべきを考えると見えてくるはず。
意志力を節約する
考える力・決断する力のような『意志の力』が有限であることを意識せずに過ごしている人は多いです。
意志の力も体力と同じように使えば使うほど消耗します。ドラクエのMPのように減っていくものなんですよ。
タバコを我慢したからドカ食いするとか、ダイエット中にイライラするとかは、我慢することに意志力を消耗して起こる現象です。
スティーブジョブスが毎日同じ服だったのは、服を選ぶことに意志力を消費したくなかったからだそうです。
転職活動は、企業の研究・応募書類の作成・日程を調整などやることがたくさんあるため、非常に意志力が必要な活動です。
仕事で意志力を使い果たしていると、やる気がでなくなって当然なんですよ。
仕事量を減らす・我慢を減らす・検討が必要なことを後回しにするなど、意志力の節約を心がけ、転職に力を回せるようにしましょう。
やるべきことを細かく分割する
ここからは実際の転職活動を進めるにあたって大事なこと。
やるべきことを細かく分割し、必ず達成できる簡単な行動目標を立て、確実にこなしていくとやる気は戻ってきます。
求人を数件調べたとか、職務履歴書の年月日だけ書いたとかそれくらいでもOK。
「行動→達成」を小さく繰り返すと自然と行動レベルは徐々に上がっていきます。
計画を立てる
やる気があるとき・時間があるときに活動しようじゃなくて、この日・この月までに何社応募しようと決めて動く方が進みます。
逆に、計画にないときは時間があってもやらないくらいの感じでいい。
習慣化すれば毎日「やるか・やらないか」を考えることがなくなり、やる気に左右されず活動できるようになります。
「あ、今日までに応募書類作らなきゃ。飲み会は断ろう」となると転職は半分成功したようなものじゃないですかね。
余裕のある計画を立て、簡単に破綻しないようにするのがコツです。
負担を肩代わりしてもらう
転職エージェントを使えば、転職活動の負担を肩代わりしてもらえます。
ボクサーとトレーナーのような関係で転職市場でのイス取りゲームをサポートしてくれます。
求人の精査・企業の研究・面談の設定・面接のQ&A対策をプロの視点から手伝ってもらえるので、転職活動が非常に楽になる。
いい担当者にあたれば転職が長期戦になってきても、一緒に対策を考えてくれる心強い相談相手になるので、やる気が落ちて活動が止まることを防げます。
たくさんの転職成功者の話を聞くこともできるため、成功後の姿を具体的にイメージできるのもプラス。