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新卒2年目の転職をメリット・デメリット全て考察

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新卒で入社した会社も2年目に突入すると、少しずつ会社のことが見えてきます。同時に、就職活動中のイメージとのズレを感じている人が出てくる時期でもあります。

そんな人の頭には「転職」という言葉が浮かんでくると思います。でも、新卒2年目での転職は早すぎるような気がして迷ったり…。

しかし実際は、2年目での転職は第二新卒といって、企業から重宝される側面があり、今以上の職場環境を手にいれられる可能性もあります。

新卒2年目で転職を考えだした方に向けて、同じように2年目で転職した人々の理由や、第二新卒に対する基礎知識、検討すべきリスクをまとめます。

photo credit: 2 via photopin (license)

みんなの転職理由

一般的な転職理由を見てみましょう。転職を煽る目的のない公正なデータとしては、厚生労働省が全国の20〜24歳を対象に行った調査の「初めて勤めた会社を辞めた理由」が参考になります。

データから、1〜10位を抜粋。(3つまで回答可の調査)

  1.  労働時間・休日 の条件がよくない 23.8%
  2. 仕事が合わない 23.3%
  3. 人間関係が悪い 22.7%
  4. 給与が不満 20.1%
  5. 会社の将来性が不安 12.4%
  6. ノルマ・責任が重すぎ 9.4%
  7. 健康上の理由 9.0%
  8. 不安定な雇用状態に不満 8.0%
  9. 自分の能力が活かせない 5.6%
  10. 結婚・子育て 5.0%

では、上から順に小分けで。

上位は転職理由の王道が並ぶ

上位4つは20%オーバーです。

  1. 労働時間・休日の条件がよくない 23.8%
  2. 仕事が合わない 23.3%
  3. 人間関係が悪い 22.7%
  4. 給与が不満 20.1%

労働時間・休日への不満は、当時僕も持っていました。仕事が終わっても、先に帰りますと言いにくい職場ってあるんですよ。休みも上司に切り出しずらかったり。

2位の仕事が合わないは、就活時のイメージとのズレがあったということですね。適性のある仕事は明確にありますからね。この理由なら僕は早めの転職に大賛成です。

4位の人間関係は、どの世代でも転職理由に上がります。僕としては、人間関係が問題なら、まずは、部署移動なんかをお願いして現在の会社で解決できなかいかもう一度考えてみることを勧めています。

転職は、転職先の状況が100%わかることがないため、また同じ問題が発生する会社に入る可能性もありますから。もし、八方塞がりなら、身体を壊す前に活動スタート。

過酷な労働環境が見える5〜8位、お疲れさまです。

  1. 会社の将来性が不安 12.4%
  2. ノルマ・責任が重すぎ 9.4%
  3. 健康上の理由 9.0%
  4. 不安定な雇用状態に不満 8.0%

5〜8はブラック企業に入ってしまった方でしょうか。こういう方が多いことが、公務員への転職を考える人の増加につながっていそうですね。社会に実際に出てから知る安定感の大切さというか…。

実際に、一旦就職してから、公務員への転職を目指す人はけっこういます。地方ではとくに多く、沖縄なんかだと大卒の3分の1が20代の内に一度は公務員を目指すといわれてます。

20人に1人は、自分の力を生かすためと家庭が理由

  1. 自分の能力が活かせない 5.6%
  2. 結婚・子育て 5.0%

僕の最初の転職は3年目ですが、9位の自分の力が活かせないも理由の一つでした。この会社じゃわしの力は活かせんわい!と本気で思ってましたし。(今もそうだったと思ってますよ)

経験からも、転職で一気に力を発揮できるようになることはあると感じます。僕は転職後、トントン拍子で成果を出して、ステップアップしましたから。

10位の結婚・子育てが理由ですが、こういう理由だと失敗が許されないですね。より慎重な活動が大事になります。

現在の職場の不満を解消するために転職

自分が転職を考える理由との共通点もあったのではないでしょうか?

周りがどんな理由で転職してるのかを知ることは、参考になる部分があると思います。

続いて、2年目の転職についての基礎知識を、転職者側・企業側の立場も含めて説明します。

第二新卒枠としての転職になる

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一般的な転職理由がわかったところで、次は2年目の転職の実態について、どんな可能性があるかを説明します。

第二新卒とは

新卒2年目は、転職市場では第二新卒と呼ばれます。

大学などを卒業してから企業へ就職したものの、 3年以内に退職した、または転職を希望する求職者。

新卒採用と経験者採用の 中間的な位置にある求職者を指す。引用:コトバンク

第二新卒とは、一旦就職した後に1〜3年以内に転職する20代のことです。企業によって定義が若干異なっていますが(5年目までと捉える企業もある)、ほとんどの企業が就職後3年目までの人を第二新卒と呼びます。

第二新卒での転職を転職者側から

第二新卒段階での転職には、異業種・異業界に移りやすいというメリットがあります。まだまだ若く、新しいことを学ぶ吸収力があると思われるからです。

企業は第二新卒を採用すると決めたら、枠を空けて必ず採用します。そして、就職活動時よりも横一線で競争する求職者の数は減るため、案外、格上と思える企業に入社できたりします

就職活動の反省を生かし、もう一度仕事人生を再チューニングできます。

第二新卒での転職を企業側から

企業側としては若手社員の補充が目的です。

組織の年代構成を整えるのに、第二新卒枠はちょうど良い調整弁になります。第二新卒者は、すでに最初のビジネスマナー研修は終えているので教育コストも抑えられ、人数が揃えば採用枠を閉じればいいだけなので、調整も容易です。

企業側としては、業務スキルにはほとんど求めておらず、柔軟性とポテンシャルに期待して採用活動を行います。

1年目ではなく、3年目でもない、2年目という立ち位置

第二新卒の中でも、2年目とはいうのは、1年目だと早すぎるということで、落とされる書類選考も通るようになってくる時期です。

企業は第二新卒で3年目をもっとも求める傾向がありますが、2年目での転職は、1年目よりは、選考を通る可能性が上がり、多くの企業での採用可能性が高まります。

新卒2年目での転職の是非について

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メリット・デメリットを洗い出し、それぞれへの僕の意見を述べます。 

デメリット

まず、デメリットから。

  • 第二新卒を積極採用する企業にはブラック企業も多い
  • ジョブホッパーになる危険(職を転々とする人)

つまり、今より良いところにいけないかもよ、新しいところでも不満が解消されず、すぐにまた転職したくなるかもよ、ということですね。

実際に、第二新卒を積極採用する企業にはブラック企業が多いのも現実ですし、転職先でも不満が解消されずに、またすぐに転職したくなる可能性もあります。

よくあるのが、イメージ先行で安易に転職して、転職先の方が元の会社よりもはるかにひどい企業だったというパターン。

でも、ある程度、運の要素があるのは転職の常だと思いますし、本当にまったく自分でコントロールできない部分なのでしょうか? 

今は、一人でもネット上で大量の情報を集めることができますし、転職支援サービスでプロの支援も無料で受けられます

【参考】第二新卒の転職エージェントの選び方を徹底解説

転職エージェントは、担当によって当たりハズレがありますが、人によってはかなり業界と会社の事情に詳しい人がいますよ。中小企業だと情報が揃わない企業もありますが、確実な情報がない所は受けない!などのフィルターを自分で設定すれば、デメリットを回避できる可能性はかなり高まるのではないでしょうか。

リスクは自分次第でコントロールできます。情報収集だけ行い、イマイチそうならやっぱりやらないという判断もまたよしです。「転職したい」と言いながらデメリットだけ見て動かないのはもったいないと感じます。

メリット

メリットは以下。

  • 異業種間の転職が比較的容易
  • 確実に一定数の需要がある
  • スキルに関係なく、転職できる 
  • キャリアの再構築が容易

やはり、キャリアを再構築するなら動くのは早いほど良い

年齢が上がるほど、転職できるエリアは狭まり、求められる実績や技術のハードルも上がりますから。

そして、今は確実に、第二新卒のニーズが存在します

2年目での転職であれば、選べるキャリアの自由度も高く、実績や技術ではなく、やる気やポテンシャルへの評価が基本なので求められる経験へのハードルも低めです。

新卒と対して変わらない基準で評価してくれるので、手の届かないと思っていた企業の選考に通る可能性もあります。

書き出してみると、転職を決意したのであれば、早めに行動するのにこしたことがないことがわかります。

現状を変えたいのであればまず行動

ほんとは全ての求人サイトを毎日チェックするのが一番理想です。

しかし、全てチェックは難しいの現実です。そのため、まずは業界最大手のサイトをチェックするところから始めましょう。

業界大手の求人サイトは、企業が求人を検討したときに、最初に掲載を考える媒体で、実際に掲載件数も多い。少し掲載費用が高めでも、最初は大手に出してみるというのが企業の動きの傾向としてあります。

で、ホワイトな企業ほど、最初の大手サイトで一発で採用きまる→成果上がったので2度目もそこでだす→以下ループという流れが生まれやすいため、求人の内容が良く、実際はどこで募集してもきまるでしょ!という企業ほど大手を使い続けたりします。

したがって、最大手のリクナビNEXTは要チェックです。

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最後に

転職に一番大事なのはタイミングです。

僕の最初の転職が成功した要因として、転職を考え出してから隙間の時間で、どんな求人があるのチェックしていたことがあります。やりたい仕事内容で良さげな企業がたまたま募集していたのをサイトで見つけました。しかも、自宅近くの会社。

タイミングを掴めるかどうかは運次第ですが、行動することで運を掴める可能性は高まると思っています。

仕事が楽しいと人生が楽しくなります。少しでも転職を考えるなら情報の収集はすぐに始めることをおすすめします。

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【関連】新卒3年目で転職した成功経験談。転職を肯定する理由とメリット。