企業の求人活動にも活況になる時期と停滞期があるため、ある程度の流れを把握しておけば、転職活動に活かせます。
求人業界経験から、年間の求人数の増減時期や転職に適した時期をまとめます。
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企業の求人数に影響を与える要素
企業の求人活動は、主に下記の要素によって左右されます。
- 年度計画
- 決算(上半期/下半期)
- 新卒採用
- 退職者の動き
- 業界の繁忙期
最も影響が大きい年度計画が決まる時期や決算が出る月はだいたい決まっているので、求人の増減にも毎年似たような動きがでます。
しかし、僕が求人業界にいたときに、試しに自社メディアの月ごとの求人数を5年分調べたら、月ごとの増減は必ずしも毎年一致はしていませんでした。10月に求人数のピークが来る年もあれば、少しずれて11月の年もある。
その時の景気や業界動向の動きも、企業の求人活動に影響を与えるため、今年は何月が一番求人数が増える!と言い切ることができる性質のもではないと理解してください。
しかし、大まかでも企業が求人活動を活発化させる時期を知っていれば、転職チャンスを逃さずに活動できる可能性は高まります。
年間の大きな流れくらいは頭に入れておきましょう。
月ごとの求人数の増減の傾向について
では全体の傾向をまとめます。
1月・2月・3月
転職しやすい時期です。1月から右肩上がりに求人数は増え、3月がピークになります。
新年度の組織改変へ向けた採用が活発化し、4月までに人数をどうにか採りたい企業が、採用のラストスパートをかける時期です。また、12月のボーナス後に退職者が増えるため、その穴埋めのため求人が増えます。
中途採用の中でもマネジメント層の求人なんかも増える時期です。
4月
4月は中途の求人数は減り、転職しづらい時期になります。
求人が減る理由は、新年度の組織改変と新卒が入ってきた影響で社内が落ち着かない時期だからです。どこの会社も手一杯になりやすい時期なんですよ。
さほど多くはないながらも、3月に退職した人分の求人は出てきます。
5月・6月・7月
4月で一旦停滞した企業の求人活動も、GW明けからまた動きだします。
4月の組織改変の影響による、退職者分の求人も増えてくるため、5月・6月と右肩上がりに求人は増えていきます。
とくに6月はボーナスを貰い終えた退職者を狙った求人が増えます。6月大事。
8月
夏は採用活動の停滞期。
理由は、お盆休み・夏季休暇で企業活動自体が止まりやすく時期だからです。
僕が求人広告の営業のときも「休み後にしか、転職者は動かないでしょ。」と言われて求人掲載を見送られることがあり、実際に転職者の動きも鈍る傾向がありました。
5月から続いていた求人活動の小休止的な時期ですね。
9月・10月・11月
転職活動に適しています。年間での求人数は9月・10月がピークになることがほとんどです。しかし、景気の動向しだいでは11月初旬にピークがズレることもあります。
はやい企業だと、上半期の業績から来年度「4月1日」に向けての採用計画を立て、動かし始めます。下半期内で、すぐに戦力になってほしい即戦力採用と、4月から新人として研修を受けてもらう未経験歓迎の求人の両方が揃う時期でもあります。
12月
毎年必ず求人数が減る停滞期。下半期での人員補充が終了し、年末で繁忙期を迎える企業も多く、年末年始で転職者の動きも鈍るため求人数も減少します。
転職時期を確実に掴むには
確実に転職時期を掴みたいなら、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントは、多くのの企業と横断的に繋がっているため、求人動向だけでなく、業界の景気動向も把握しています。
そのため、動くべき時期・動かない方がいい時期のアドバイスが的確です。
とくに、退職後に転職活動をするなら、求人が増える時期を正確に把握しないといけません。求人が少ない時期に退職すると、いい企業と出会える確率は下がります。
一度、退職前に相談するだけで大失敗は回避できます。また、転職のプロによる面接サポート・企業へのアポイント代行もあるため、一人で活動するときに比べて負担を大幅に軽減できるメリットもあります。
転職エージェントは「どこの会社を使うかより、どの担当者にあたるか?」が大切です。複数のエージェントを使って良い担当者に絞り込むのが基本ですが、まずは業界NO1のリクルートエージェント をおすすめします。
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転職はタイミングが最も大切です。そして、タイミングはきちんと丁寧に準備をすれば確実に掴むことができます。
やるべきことをやり抜き、転職を成功させましょう。
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