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転職エージェントと転職サイトの違いを徹底解説

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転職サイトと転職エージェントの違いや使い分け方をまとめます。

僕は転職サイトを運営する会社で営業として働いていました。

そして、転職業界で働く中で、たくさんの転職例を見てきました。

転職に成功する人もたくさんいましたが、成功する人は、転職サイトと転職エージェントの違いをよく理解して使いこなしていると感じます。 

ピンとこない人のために「転職サイトと転職エージェントの活用がなぜ大切か?」の説明からはじめます。

転職サイトと転職エージェント活用の大切さ

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まず、転職で成功しようと思うとたくさんやることがあります。

企業の情報を集めて、選考の準備をし、日程の調整をして…など、自分の希望どおりの会社で働きたいならどれも手を抜いてはいけないことばかりです。

でも、働きながら転職を考えるときは、現在の職場での仕事も大変なんですよ。

「今の職場が大変だから転職する」のがほとんどなわけですからね。

転職で失敗するのは、「今は忙しいから」と後回しにしてタイミングを逃したり、「もうこの会社でいいや!」とあまり調べもせずに転職してしまった人です。

つまり、忙しさにやられて無意識のうちに手を抜いてしまうと危険ということ。

たまに「転職後にすごいブラック企業だと気づいた!」という話も聞きますが、本気で調べていれば避けることができるものばかりという印象です。

今のネット社会では、ブラック企業が全ての悪評を消すことは難しいですから。

じゃあ、「仕事を辞めて転職活動すればいいのか!」と思う人もいるかもしれません

たしかに仕事を辞めると時間は取れますね。

でもその場合、仕事をしていない空白期間を嫌がる企業がいるのが問題になります。

すでに退職した状態だと「嫌なことがあると突発的に辞める人なのではないか?」「計画性がない人なのでは?」という疑惑を持たれることがあり、面接で少し不利になることもあります。(全ての会社じゃないですよ。)

もし、思ったように転職先が決まらなかった場合、だんだんと焦り、けっきょく妥協して転職を決めてしまうというのは、よくある失敗例の一つ。

追い詰められると「もう採用してもらっただけでありがたい!」と感じるようになってしまうんですね。

でも、こうなると本末転倒ですよね?

だから、働きながら転職活動を手を抜かず行うことを目指すべきで、そのためには、転職活動の効率化が必要になります。

そして、効率化には転職サイトや転職エージェントを使うことが大切なのです。

転職で成功する人は、いろいろな転職支援サービスを熟知して使いこなしています。

使いこなすにはまず知ることが必要。

ということで、次は本題の転職サイトと転職エージェントの違いについて説明します。

これを読めば、それぞれのサービスの仕組みや役割は全てわかったというくらい、丁寧に解説していきますよ。

転職サイトと転職エージェントの違い

転職サイトと転職エージェントの大きな違いは、求人をだす企業と転職者の間に“仲介人”がいるかどうかです。

まずは、簡単に転職サイトと転職エージェントの仕組みを図解します。

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転職サイトは、企業の求人を一つのサイトに集めるところに価値があります。

たくさんの求人を一箇所に集めることで、転職を考える人も集まってきます。

つまり、求人と転職者が集まる“場所”となることが転職サイトの役割

出会いの場所をつくる街コンの主催者とも似ています。

企業と転職者が出会える場所を作るまでが仕事なので「企業と人は集めたから後は自分たちでよろしく!」という感じで、その後の応募や採用にはタッチしません。(求人の見せ方の提案とかはします。)

それに対して、転職エージェントは、企業と転職者の間に“キャリアコンサルタント”という”仲介役”が入って色々と手伝ってくれる仕組みです。

転職サイトが街コンの主催者なら、転職エージェントはお見合いの仲人的な感じ。

「A社とBさんはきっとお似合いですよ〜オホホ」的な感じでマッチングまでやってくれますから。

転職サイトになくて、転職エージェントにあるのは、この仲人的な “キャリアコンサルタント”によるサービスです。(*以下、長いので”コンサル”って略します。)

つまり、コンサルはどんなことやってくれるのか?がわかれば転職サイトと転職エージェントの違いがわかるということ。

では、コンサルがやってくれることを一つずつ解説します!

キャリアコンサルタントがやってくれること

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転職エージェントの売りは仲介人である”コンサル”の存在だと話しました。

コンサルのサービスを解説します。                                               

  1. 求人の紹介                                              
  2. 書類選考と面接の指導
  3. 面接の日程を調整
  4. 給与・待遇の交渉
  5. 企業の情報提供

5つを上から一つずつ説明していきます。

1.の求人の紹介

転職エージェントでは、担当のコンサルが転職したい人の経歴や行きたい業界をヒヤリングしてマッチングする会社を紹介してくれます。

お見合いの仲人が「AくんとBさんは、美男美女でよくお似合いですよ〜」という感じで「A社とBさんは、社風や人柄・スキルがマッチしていますよ〜」と仲介してくれるんですね。

また、普通の求人だけでなく、転職エージェントにしかない非公開求人を紹介してもらえるのもメリットです。

非公開求人とは…企業のホームページや、一般の求人サイトに掲載されていない特別な求人のことです。なかには誰もが知っているような大手・有名企業の求人や、高額報酬が約束されている役員の求人など、魅力的な求人が数多く存在しています。 By:ピタジョブ

非公開求人は転職サイトでは見つからないため、転職エージェントに紹介してもらわなければ知ることができません。

とくに、企業側が「採用したい人物像が明確に決まっているとき」に非公開求人として転職エージェントに「マッチした人だけ紹介してね」と預けられます。

非公開求人という響きが「選ばれし者の求人」的な感じがありますが、なにも特殊なスキルを求めるものばかりではないということ。

「年齢がこれくらいで、こんな人柄で〜」くらいでも非公開求人になるため、だれもが自分にピタッとはまり紹介してもらえる可能性がある。

企業の紹介をしてもらえる、そしてその中には非公開求人も含まれるというのは、転職エージェントならではの価値といえます。

2.書類選考・面接のアドバイス

履歴書・職務経歴書などのチェックや面接のアドバイスもしてもらえます。

「志望動機が思いつかない」「経歴がイマイチで職務経歴書が書きにくい」なんて困りごともパートナーとして相談に乗ってくれるので、コンサルにきちんと相談できれば選考の通過率は高まります。

たくさんの転職例を見てきたプロのノウハウはかなりのものがあり、大抵の問題には解決策を教えてもらえます。

3.面接のセッティング

企業へのアポイントや面接日の調整も代行してくれます。

いくつもの企業を受けたり、転職活動が長くなってくると、だんだん疲れて「もう、これでいいかな〜」と妥協してしまうのが人間です。

不採用が続くと「え、私ってダメなの…」的な感じで企業に面接のアポイントをとるのも嫌になってくる。

そんなときでも、コンサルのサポートがあれば活動を続けることができます。 

4.給与・待遇の交渉

コンサルは、企業と人の中立の立場を活かして給与交渉もしてくれます。 

まず採用してもらえるかわからない段階で、自分から「給与あげてくれ」とは中々いえないですからね。 

仲介役だからこそできることだと思います。 

5.企業の情報提供

企業の内部の情報を教えてくれることもあります。

社風とかどんな人がいるとかの情報でも、働いたいときのイメージをつかむことができるので、入った後にギャップを感じてしまうことを防げます。

まあ、実際のところあくまで企業もお客さんなのでマイナス情報をめちゃくちゃ教えてくれるってわけでもないんですけどね…。

内部の様子は一人で転職活動をしていると最も手に入れにくいものなので、貴重な情報源といえますね。

以上が、転職サイトにはない転職エージェントのメリットです。

転職サイトが優れているところ

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次は転職サイトのいい点です。

ほとんどの人が転職サイトのイメージは持っているはずなので、シンプルに解説。

  1. 大量の情報を比較しやすい
  2. 自分のタイミングで活動できる
  3. 自由に応募できる

1.大量の情報を比較しやすい

転職サイトは、業界・職種で検索をかければズラーッと求人が並ぶ構造なので大量の求人の情報を集めて見比べるに適してます。

最近は、複数の転職サイトを横断して検索できるサービスなどもあるので、より大量の情報をかんたんに比べやすくなっています。

あと、元転職サイト営業の視点からいっても、ちょこちょこ転職サイトをチェックするのは、おすすめですね。

「あ、またこの会社募集かけてる!」と気付けるので、離職率の高いブラック企業を見極められるようになります。 

2.自分のタイミングで活動できる

コンサルがいないので、どの企業に応募してもいいし、タイミングも自由です。

忙しくなったから一旦ストップとかもしやすい。

自由に動くことが好きで、自力で採用までいけるよ!と思うなら転職サイトの方が効率的かもしれないですね。

3.自由に応募できる

2と近いように思いますが、転職エージェントのデメリットの説明にもなるので。

上でも説明しましたが、転職エージェントのコンサルは"採用可能性がある"と判断した企業だけを紹介してきます。

それ自体はありがたいことなのですが、裏を返せば"採用は難しい"と思った求人はまったく紹介されないということですね。

これは、ある意味で"転職先の候補"をコンサルに限定されるともいえます。

ダメ元でもトライしたい"本当に行きたい"ところがあるなら、転職サイトで自分で応募することも大切になります。

タイプ別におすすめを分類

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両方を使ってできるだけ大量の情報を集めるのがおすすめですが、一応カンタンなまとめとタイプ別におすすめを紹介。 

以下のような人は転職エージェントがおすすめ。

  • 短期間で決めたい
  • 自分がどんな企業に評価されるか知りたい
  • 履歴書や面接に自信がない
  • 今の仕事が忙しいため、サポートが欲しい
  • 未公開の求人が知りたい人

以下のような人は転職サイトがおすすめです。

  • 自由に活動したい
  • まだ転職をするかは迷っている
  • 行きたい業界・業種は明確 

だいたい同じような意見↓

一番いいのは、両方組み合わせて使うことですけどね。

「どちらが採用されやすい?」問題について

よくある「で、どちらが採用されやすいの?」問題に答えます。

この質問には"転職エージェントの方が採用されやすい"と答えています。

中には、「転職エージェントで全然だったけど、転職サイトで応募したら一発で決まったわ!(ドヤ)」とか、「転職エージェントはブラックしか紹介してこない!」なんて意見もあるようですね。

こんな意見とか。

この方は本当にそうだったのでしょうが、あくまで一部の話にすぎません。

「昨日、合コンいったけど良い出会いなかった。合コンだめだわ〜」というのと同じかな…と。

合コンで出会って結婚している人は何万人といるはずなので、「その合コン」が悪かったからといって「合コンという仕組み全体」がダメではないでしょう。

仕組み的にみて、自力だけが頼りの転職サイトより、プロに手伝ってもらえる転職エージェントの方が採用率は上がります。

1000人を転職エージェント組と転職サイト組に分けて転職させたら、転職エージェントの方がトータルの成功率は高くなりますよ。

転職エージェント押しっぽくなっていますが、転職サイトで一人でサクサク進める方が性に合っている人もいると思います。

それぞれを柔軟に使い分けて転職を成功させましょう!!