「転職したいけど何のスキルもないから無理。」と話す人がいますが、働いているなら、だれもが転職でアピールできるスキルがあります。「誰もが」には、アルバイト・パートさんも含みます。
どんな人にもアピールできることは必ずあります。スキルがないのではなく、単にどんなことがスキルとしてアピールできるのか?わかっていないだけです。
もちろん、アピールさえできれば必ず転職できるってわけではないですよ。
でも、将来性がある仕事やより良い待遇の仕事に転職できる可能性は生まれます。
少なくとも自分は転職できない人材だと思い込んで、打席に立たずに試合終了を待つということは防げますね。
そこで今回は、転職で求められるスキルとは何ぞや?という話から、スキル・強みを見つけるには、どうするべきかを説明します。
「あ、自分にもできるんだ」とわかってもらえたら嬉しいです。
転職におけるスキル・強みとは
まず、スキルに関する誤解を解いていきます。読めば「スキルがない」なんてありえないことがわかるはず!
スキルは知識・技術だけではない
多くの人が転職で売りとなるスキルとは、特定の業務をこなすのに必要な知識・技術のことだと捉えています。
特定の業務をこなす知識・技術は、テクニカルスキルと呼びます。しかしこれが、転職でアピールできるスキル3つのうちの1つにすぎないことを知らない人は多い。
- 知識・技術=テクニカルスキル
- 人間力=ヒューマンスキル
- 工夫する力・問題に対応する力=コンセプチュアルスキル
テクニカルスキル以外の2種類は、誰もが何かしら発揮している場面が必ずあります。どの場面を切り取って、どうアピールするか次第で、転職活動での売りにできます。
つまり、テクニカルスキルが不足している自覚があるなら、他のスキルを売りにして転職活動に挑めばいいだけなのですよ。
知識・経験より人間力
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コミュニケーション能力・協力して働く力・人の話を聞く力など、人と関わる能力は転職業界ではヒューマンスキルと呼ばれており、非常に高く評価されるスキルです。すごく簡単に表すと、人間力のことですね。
何が特殊な技能だけをスキルと捉えて、人と関わる能力を過小評価している人はたくさんいます。一番価値の高いスキルといってもいいのに・・
- 上司・同僚との関係性作りが上手い
- お客様と打ち解けるのが早い
- 場を明るくできる・・・etc
未経験者を採らない企業が、例外的に採用するときは、必ず人が良さそう・熱意があるという両方が揃ったときでした。
ヒューマンスキルには、企業の採用条件を飛び越えるほどの力があります。
小さな工夫でも考える力を説明できればいい
問題への対応力・工夫する力は、コンセプチュアルスキルとよびます。
コンセプチュアルスキルは、考える力とも言い換えられます。
「どの場面でどういう風に課題を捉えて、どういう理由で動いたことで良くしたのか」という風に、考えた部分を説明することができればアピールできます。
テクニカルスキルへの過大評価
一番伝えたいのは、全ての企業がテクニカルスキルだけを重視しているわけではないということです。
僕が採用をお手伝いした企業は、専門的な資格がいる仕事などの一部を除いて、ヒューマンスキル・コンセプチュアルスキルの方を重視していましたよ。
そっちの人材の方が、一緒に働いていて心地よく、伸び代もあると思われるからです。
逆に、テクニカルスキルだけの人は、すぐ辞めそう・社内の平穏を乱しそう・一緒に働きたいと感じないなどの理由で採用されない。
みんながスキルだと考えているテクニカルスキルってそれほどでもないんです。そして、残り2種類のスキルをあなたはすでに持っているはずなんですよ。
スキルを見出す考え方・方法
スキルを見出し、転職というリングに上がるために大切なことを説明します。
普通のことがスキルになる
自分は難なくこなせることが、他の人には難しいということはよくあること。
外からだと「あの人は誰とでも上手くやるな」「説明がうまいな」などとわかっても、当の本人は普通にやっているだけだったりします。
忘れがちですが、これは自分自身にもあてはまるんですよね。
考えるのではなく、思い出す
転職でのアピール材料は、自分の過去を思い出し、見つけだすものです。ちゃんと思い出すことができれば、誰にでも必ず転職でアピールできるものがあります。
逆にいうと、思い出すだけでいいんですよ。ゼロから身につける必要はない。
自分がやってきたことの中から、上手く切り取って、転職で説明できるように加工することがスキルを見出すアプローチ方法です。
思い出すための棚卸し
アピール材料を思い出すために、自分の仕事歴を棚卸しする必要があります。
棚卸しとは、過去から現在までを洗い出して整理することです。
棚卸しすれば「この経験は使えるかも。」「このときは、色々考えたよな〜」という経験が思い出せるはずです。
「このエピソードがあれば、こんな人間力があります!と言っていいかもな・・・」
「この頃は辛かった・・・。どうやって乗り越えだんだっけ?工夫する力があるとアピールできるかもな」
などと材料を集めることができる。
あと、大きい声では言えませんが、10のエピソードを100に膨らせることも・・・
棚卸しの方法は、専門のサイトが参考になります。
*棚卸しに役立つサイト
プロの力を借りればいい
棚卸しが上手くいかない、やっぱり自分にはスキルがないのかも・・・という人はプロの力を借りればいいだけです。
簡単に「やっぱりスキルがない」なんて言わせませんよー
転職エージェントのような無料でプロに相談できるサービスがあるのだから。
彼らは何百人と転職者を相手にしてきているので、転職で企業にウケるスキル・強みを把握しています。また、それを引き出すノウハウもかなりあり、質問によって自分の売りを見つけられるように誘導してもらえます。
企業の採用担当者とも繋がっているので、「この企業には、ここをアピールしましょう」という作戦面でのアドバイスも貰える。
プロでもお手上げなときは、本当に転職は難しいのかもしれません。でも、プロの手を借りる前に決めつけるのは、打てる手を全て打って諦めたとはいえません。
一人で転職活動するのに比べ、飛躍的に成功率を上げることができるため、自分でスキルを見出せない人は相談してみましょう。
大手でコンサルタントが優秀なところならどこでもいいですが、なるべくカウンセリング面に力を入れているところがおすすめです。
全業種に対応できる、コンサルタントが優秀、電話での相談もできるリクルートエージェント は、誰にでも使いやすいはずです。
まとめ
少しは「あ、自分もいけるかもしれない!」という気になりましたでしょうか?
転職業界にいたときには、コンビニのアルバイトからIT企業の社員、ファミレスのパートから企業の経理、未経験からSEなど、たくさんの事例をみてきました。
そのため、「スキルがないから転職できない」というのは、動かない人の言い訳だなーと思います。
本当に転職したいなら、まずは企業を探してみる、何でもいいから面談を受けてみる(落ちても失うものない、受かったら断ればいい)など行動しましょう。
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