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営業が辞めたい人へ。すぐに辞めるべき人と営業からの転職のコツ。

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営業をしていると辛い目にあうことも多々あります。顧客からはクレームを受け、数字が上がらなければ上司に詰められる。

他の仕事と比較しても辞めることを考えてしまうことが多い仕事なのは間違いない。

ただ、辞めるといっても、本当に辞めていいのか?営業からの転職はどんなコースがあるのか?など疑問や不安を持つ人も多いはず。

僕は人材業界で営業マンとして働く中で、自分で営業もしていたし、たくさんの転職者を見てきました。

自分の知見から、仕事が辛い営業マンが辞めるときに考えるべきこと・辞めた後を上手く進めるために知っておくといい知識をまとめます。

仕事が辛くて辞めたいと迷う人は是非読んでみてください。

営業に向いていないと結論が出たなら辞めていい

「営業に向いてない」とはっきり結論が出たなら辞めた方がいい。

やっぱり人には向き・不向きがどうしてもある。学生時代でも勉強ができるやつ・スポーツができる奴・対人に強くて友人が多い奴といったように向き不向きがあったはず。

将棋界のニュースター藤井くんも、将棋に出会わずに野球部に入っていたら万年ベンチだったかもしれない。

藤井くんが野球部で悩んでいたら、早くそこ辞めろと思うでしょう??

向いてないことを一生の仕事にしても幸せになりにくいのは間違いないです。

だから、向いてないと結論付けられるなら辞めても良いし、辞めた方が人生が上手くいく確度は上がるはず。

でも、向いていないとはっきりわかるまではやった方がいい。

やりきれていないならそれは只の「甘え」であって、これからどこに行こうと苦労することになるだけだからです。

本当に営業に向いていないのか?不向きなタイプの特徴

向いていないなら辞めるべきですが、そうでもないのに簡単に辞めるのはマズイ。

本質的に営業が向いていないタイプは3つ。

  1. 相手の感情の変化に鈍感
  2. ノルマが苦手
  3. 失敗を引きずる人

以上は、性格・気質的な要素が関係するので、努力では変えにくいです。

1.相手の感情の変化に鈍感

相手の感情を読む。空気を読む力がないと営業は難しいです。

誰もが最初は色々試して徐々に売れるようになっていく。そのとき試した結果を判断するのは相手の反応が変わったかどうかです。

相手の感情を読み取るレーダーに誤差が大きいと、自分が試したセールストークやアタック方法がいい効果を与えているのか?の判断を間違えまくる。

そうなると、努力しても上手く成長できない。頑張りのわりに成長が進まないということになって苦しくなる。

自称、お喋りが得意な人にも、相手の反応を見ずに喋りまくる人がいますが、ほとんど売れません。逆に口下手でも相手の感情の機微に敏感なら成績がよかった。

コミュニケーション能力という勘違いされますが。営業に必要なのは厳密には、相手の感情を正確に読む力です。

「空気読めない(KY)・マイペース」とかよく言われる人は向いてないかも。

2.ノルマが苦手

営業はノルマのプレッシャーにさらされ続けます。何だかんだそういう局面が好きで燃えるタイプと萎えるタイプがいます。

ノルマのストレスに弱いことを「甘い!」と断じることはできないですよ。

逆に営業のノルマに強い人に、プログラミングを永遠させたら発狂するようなこともあるはずです。これは向き不向きの問題で「甘い!」とはいわないよね?

人それぞれでストレスを感じるポイントは違う。甘いのではなく、気質の問題。

ノルマを強烈なストレスだと感じる人に営業は非常に息苦しいものになる。

3.落ち込んだ気分を引きずる人(気分に波が大きい人)

落ち込んだ気分を引きずる人も向いてない。

営業は怒られことも責められることもある仕事。顧客との接点になるので、自分に責任はない失敗を叱られることも多い。

顧客と社内の間に立つのであちらを立てるとこちらが立たないなんて問題は常にある。顧客だけじゃなくて社内にブーブー言われることもあります。

そこで、いちいち落ち込んでいたらキリがありません。

僕の周囲で結果を出している人は、気分に波が少なく、淡々と続けられる人でした。

怒られたり失敗したときにダメージを引きずる人は成果が出にくい。元の性格に由来する性質なので変えにくい部分。

テクニカルな部分の不足は努力でどうにかしたい

スキル不足はもう少し頑張るのがおすすめ。

  • 説明が下手
  • 仕事の処理スピードが遅い
  • 資料作成が苦手

上記のようなテクニカルなスキルは、どんな仕事をするにしても必要なスキルをだったりする。

どうせ辞めるにしても、そこで出来る失敗をまとめてしておいて、改善してから転職すれば、次の会社では最初から弱点のない状態で働ける。

期限を決めると、人は頑張れる。

「出来るようになったら辞める!」と決め、辞めることを目標に働けば、ネガティブエネルギーを自分の仕事力に変換できるはず。

モチベーションが湧かなくなったら辞めどき

上では適性の話をしましたが、適性はあってもモチベーションが湧かない・やる気がでないという状態も辞めるタイミングになる。キャリアを積んだ30代にも多い。

よくある原因の1つは、商材への疑念が消えないこと。

証券会社を辞める人には、損することがわかりきった金融商品を売るのが耐えられなくなった人は多いです。

他にもやる気を失う原因は様々。一度、完全に失ったモチベーションを取り戻すのは難しく、復活して例はあまりみたことがありません。

そのため、他の仕事への転職する時期なのだと捉えています。 

営業でも種類を変えれば問題を解決できるかも

ここからは、実際に営業を辞めるときに大切なことを書きます。

すぐに「転職だー」と飛び出してしまうのは、ちょっと危ない。営業からの転職ってそんなに簡単じゃありません。

特殊な技術とかわかりやすい資格がある仕事ではないので、転職するにしても営業→営業というのが転職業界では一般的な事例です。

「もう営業は嫌だっていってるじゃん。」と怒るのはまだ早いっすよ。

営業といっても取引先や商材で働き方は全然違うものになる。法人相手に売るのか、個人相手に売るのかでもまったく別物。

同じ営業職でもターゲットや商材を変えれば力を発揮できる可能性がある。

知っておいて損はないでしょ?

営業職とその特性の説明

営業といえど種類が違えば、特性も異なる。

法人営業と個人営業

法人営業と個人営業では求められる提案力が違います。

  • 法人営業・・・企業への営業 
  • 個人営業・・・個人への営業

僕がやっていた求人広告は法人営業。先輩には個人営業の経験者も多くいましたが、個人への営業の方が辛いという感想が多かった。

水をぶっかけられたとか法人営業ではありえないエピソードも聞きました。

法人は合理的な判断をしてくれるので、結局は「得か、得じゃないか」というわかりやすい指標で考えてもらえる。

契約を取るにも、感情を揺らすトークはさほど効果がなく、わかりやすい説明ができればいい。担当者も自分の財布の金ではないため、わりとクールに進む。

それに対して、個人は好き嫌いなどの感情が先行して合理的な判断が下されないこともあるようです。そのため、対応もパターン化しずらく、ケースバイケースになる。

本人が汗水垂らして働いたお金なので激しくもなるということでした。

個人営業が辛かった人も法人営業なら出来るかもしれないですよね。

有形商材と無形商材

  • 有形商材・・・形のある商材 例:部品・製品・食品・素材など
  • 無形商材・・・形のない商材 例:広告・コンサル・人材・会計など

有形商材か無形商材かで求められる力が異なります。

有形商材は形がある商材があるため、商材を見せることができる。契約に必要なのは詳細な商品の知識と伝わる程度にわかりやすい説明力です。

逆にいうと、商材があるため商材以上の期待値を持ってもらうことは難しい。そのため、商材が競合に負けていた場合、どうやっても契約がとれないってこともあります。

無形商材は物がないため、サービスを購入して貰った後の効果をイメージしてもらう必要があり、単純な説明力だけでは契約は難しい。

しかしその反面、顧客の問題に対して商材がどう役立つのか?どんな未来があるのか?を提案できれば、商材のスペック以上の期待値を持たせることができます。

有形商材は、商材への知識とわかりやすい説明がポイントになりますが、無形商材は営業個人の提案力が鍵です。

提案力に自信がなくても、有形商材なら売れるかもしれないし、商材にトラウマがある人でも無形商材なら不満なく取り組めることもかもしれない。

無形商材の提案営業は面白い

求人広告の営業は、法人営業の無形商材です。以前、内容を詳しく書きました。

【関連】求人広告の営業マンが、仕事内容・辛い点・やりがいを解説 

個人的には非常におすすめ。

低額の広告枠を売り切るところから始められるため、今の会社で営業が上手く行かない人のリベンジの場としてもいいと思う。

他の職業への転職は、辞めた理由が大事

営業から他の仕事へ転職するには、「辞めた理由」が大切になります。

僕が営業から転職するときも、企業の担当者は「どうせ営業で成果が上がらず、苦しんだから、全然違う仕事に移ろうとしてるんでしょー」と予想しているようでした。

「成果を上げられない能力の低い奴は採用したくない」と考えるのは当然ではある。

そのため「仕事で成果が出なかったから辞めたわけではないですよ。」ということを、それとなく伝えることが大切になります。

異業の転職の退職理由の例

成果ができなかったら辞めたわけじゃないのよと伝えるのだ!といってもわかりにくいと思うので一つ例を示します。

保険の営業からの退職理由↓

「歩合制の割合が高いため、毎月の給与が安定しなかった。十分な給与を貰えていたが、契約が1週ズレると、インセンティブが翌月に回され、その月は歩合0とかになったりする。個人的には、計算できる安定した給与を貰えた方が将来設計も描きやすいと感じてーーー」 

上は、実際に使われた退職理由の一部です。

赤文字の部分で「一応、契約も取れていたんですけどー」と匂わせて、給与体系が不満でーと別のところに理由を作っている。

とにかく「あーただ辛くて逃げた無能じゃないんだな。」と思ってさえもらえば内定の可能性は高められます。

営業からの転職は転職エージェントの使い方次第。

営業から営業、営業から他業種どちらにしても転職エージェントを上手く活用すると転職の成功確率を上げられます。とくに他業種への転職なら使うべき。

その理由は3つ。

  1. 自己PR・転職理由・志望動機へのアドバイス
  2. 未公開求人の紹介
  3. プロによるマッチング

1.自己PR・転職理由・志望動機へのアドバイス

上で説明したとおり、営業からの転職は逃げを疑われる。そこに対する説得力のある回答を自力で用意出来るならいいけど、非常に難易度は高いです。

転職エージェントのキャリアカウンセラーは、たくさんの転職者を見てきているため、これくらいの回答ならOKという基準を把握しています。めちゃ頼りになる。

プロの目線で客観的な評価がもらえるので、利用すれば、一人で準備するのに比べて選考の突破率を飛躍的に上げられるはずです。

2.未公開求人の紹介

転職エージェントは、市場に出ていない未公開求人を豊富に所持しています。

これは、企業視点で転職エージェントを知れば理由がわかる。

企業は、転職サイトに求人を載せると多くの転職者から応募にに対応しなければいけないし、掲載料金がかかる。

転職エージェントは成果報酬。採用できて初めて費用が発生する方式のため、求人を預けて「誰かいい人がいたときだけ教えて!」が可能。

さらに、非公開求人には条件がいいものが多い。転職エージェントを使えば、これらの求人を紹介してもらうことができます。 

3.プロによるマッチング

転職エージェントは、転職者の希望に応じた求人を紹介してくれます。

希望の職種を伝えれば、所持している求人案件の中から、経歴・人物像に合わせた内定まで辿りつけそうなものを紹介してもらえる。

自分一人で活動すると、企業の採用期待値が読めなくて不採用連発→心が折れる→採用してくれたブラック企業が女神にみえて入社となりがち。それを予防できます。

残念ながら紹介できる案件がないと言われることもあります。

でも、それは自分のスペックと希望が釣り合ってないという情報でもある。自分の希望を見直して地に足がついた現実的なものにできるチャンス。

上手く活用して転職を成功させましょう。

おすすめの転職エージェント 

リクルートエージェント

全国・全業種に対応できる業界最大手の総合転職エージェントです。

内定決定数が年間NO1であるだけあって、キャリアカウンセラーのサポートも強力。

強みは何をアピールするべきか?などの相談もできるため、営業から未経験分野の転職ではとくに頼りになります。

業界標準のサービスがあるため、他の転職エージェントを試すときの基準にもなる。

>>リクルートエージェント<<

使い方も簡単で必須事項を記入すると、プロのキャリアカウンセラーが紹介できる案件を調べ、連絡をくれます。

その後、直接相談したいなら面談、忙しいなら電話での相談となる。豊富な求人から一発で希望どおりの求人を紹介してもらえて転職が決まることもあります。一度使ってみてください。