転職に不安はつきものです。
不安で動けなくなってもダメ・目を背けて「えいっ!」と動くのも、ただの投げやりになりがちで失敗に繋がります。
初めての転職なんかだと尚更不安で仕方ないはず。僕自身、初めての転職では心配ごとが頭の中を回って寝付けませんでした。
自分の内面との戦いって、体験してみないとわからない難しさがあります。
今回は、転職活動における不安との付き合い方をまとめていきます。
転職で抱えがちな不安とは
不安のあるあるパターン
転職で抱く不安には、ある程度のパターンがあります。自分だけの悩みではなく、転職した人はみんな同じような悩みに直面して乗り越えているんですよね。
- 自分のスキル・能力が通じるか
- 人間関係を築けるか
- 会社の雰囲気に馴染めるか
みんなが通った道だとわかれば少しは安心できるのではないでしょうか?
頭の中で大きくなる
不安は考えるほど大きくなります。
失敗するかも
↓
失敗するかも
↓
失敗するかも
頭の中で考える度に、思考は濃くなる性質がある。
文字を何度も上からなぞるのと一緒です。
頭の中以外の状況は何も変化がないのに、考えることを繰り替えす度に不安が大きく強くなっていく。
不安が大きくなると、普通にやれば上手くいったはずのものも上手くいかなくなってしまいます。
不安なときの気をつけること
転職に不安を抱いたときに気をつけること。
転職活動を止める
不安に呑まれて転職活動を止めてしまう人もたくさんいます。
最初は転職したい気持ちを語っていた人も、不安に呑まれると、一転して転職しない方がいい理由を探し、動かないことを正当化するように変化していきます。
これまで、先輩・友人・知人で何度もこの光景を目にしてきました。
止めることは、いけないことではありません。
しかし、一時的な感情に負けてしまうと、転職ができない年齢になってから後悔することになってしまう。
転職しないにしても、本当にそれでいいのか?冷静に自問する必要があります。
不安に目を背ける
不安に目を背けて「どうにかなるでしょ」で活動を進めるのは危険です。
このタイプは、外からみると覚悟を決めて動いている人に見えるから要注意。
不安から目を背けると、活動自体が雑になり、穴をそのまま放置したまま転職先を決めてしまうことになります。
もう少しきちんと調べれば、ブラック企業だと分かったり、自分が望む環境がない企業だとわかったはずが、目を背けたばかりに気づかずに転職してしまう。
自分の周囲では、転職の不安に負けて動かない人より、目を背けて適当に動く人の方が大失敗している印象があります。
正しい不安との付き合い方
転職の不安と向き合うのは大変。パワーが必要です。
エネルギーに変換する
不安を努力のエネルギーに変えましょう。
「ああなったらどうしよう。こうなったらどうしよう。」と心配ごとが思い浮かぶなら、その不安を一つずつ潰すために行動していきましょう。
「長く勤められるのか?」が不安なら、業界の将来性を調べたり、平均の勤続年数を調べるということです。
今は、口コミサイト・転職エージェント・SNSで内部の詳細な情報を知っている人を見つけることが可能な世の中です。
不安が大きいほど、思いつくリスク要素もたくさんあるはず。
それを全部潰せたとき、転職は成功しています。
活動を継続する
活動を止めると不安は益々大きくなります。
止まると余計な考えがグルグルと動きだし、雪だるまのように転がる度に大きくなる。
一度、止まってしまうと再度活動を始めるのにエネルギーが必要になり、時間がかかってしまいます。
転職すると決めたらなら、少しだけ求人サイトを覗いてみるなどの活動は止めずに継続しましょう。
余計なことを考えすぎないためには、動きながら考えることが大切です。
何度かの転職でわかったこと
わからない状態は不安になる
人は、未知のもの・わからないものに不安を感じます。
たとえば、ホラー映画でも、殺人鬼の姿が見えているシーンより、殺人鬼がどこからでてくるのかわからないシーンの方がドキドキしませんか?
全体像が見えると冷静になれるけど、
- どこから現れるの?
- どんな風にくるの?
など答えが見ないときに人は強く不安を抱く。
人間にはわからないことがあると、強烈に不安回路が動きだすような仕組みがあるということです。
転職も同様で、転職前は企業の実態が見えないため不安になります。
僕自身、転職前には、凄く難しい世界に見えるけど、実際に働いてみると「そんなに難しいものじゃないなー」となることを何度も経験しています。
求人広告の営業も「飛び込み営業キツそう。怖いなー」と不安がありましたが、IT企業への転職も「難しそう。ついていけるかな。」と不安が強烈にありました。
しかし、やってみると「あーこんな感じか。」となった。
人は未知を必要以上に恐れます。
転職への不安が強くなってきたら、自分の中に「未知への恐怖を過大評価する回路がある」ことを意識すると客観的に考えられるようになります。
どの会社も平均値は変わらない
転職を数回して、たくさんの企業の採用活動を手伝った経験からいうと、サラリーマンの努力の平均値はどこも同じようなものだと感じます。
多くの会社員は、平日に仕事をやり、家に帰ったら趣味・TV・ネットを楽しんで寝る。
週末は飲み会で愚痴を言い合うという感じです。
転職後、最初に慣れずに苦労しても努力すれば必ず平均的な社員には追いつけます。
未経験の業種に転職する場合でも、真剣に取り組む気持ちさえあれば、それほど恐れることはありません。
人間関係は最初に気をつければOK
「転職先で人間関係が上手く作れるか?」は、多くの転職者が気にする部分です。
そこは、調子に乗らずに謙虚な態度で望めば、失敗することはありません。
真面目に仕事に取り組む人が叩かれるような会社は、とっくに潰れていますからね。
第一印象で悪印象を与えないように注意を払い、真面目に仕事をこなす態度を見せれば、どこでも人間関係は作れます。
考え尽くした転職は成功する
手を尽くせば転職は成功します。
転職での失敗は、情報不足だったり、準備不足だったりが原因なことが多い。
業界研究・企業研究・転職エージェントからの情報・口コミサイトチェックを一通りこなせば、転職後にイメージとぜんぜん違うと後悔する可能性は低い。
やるべきことをきちんとやれば失敗はないと思い、不安をエネルギーに変えましょう。
不安に呑まれそうなときの対策方法
不安が飲まれて動けなくなったときの具体的な解決手段。
有酸素運動をする
ランニングなどの有酸素運動が不安・ストレスに効果があることは有名です。
有酸素運動を行うと血液を通して、脳に栄養が行き渡ります。走ることで全身を血液が回り、不安・ストレスを抑制するホルモンがでる。
ポイントは、やれば必ず効果があることです。
ランニングした後、たとえ本人が「ホルモンでるな!」「脳に栄養いくな!」と願っても止められません。
嫌でもスッキリしてしまう。
メンタルの問題は、自分の意思ではコントロールできないことが多いため、必ず効果がある有酸素運動は非常におすすめできます。
紙に書き出す
白紙に不安を全て書き殴るのは効果があります。
頭の中だけで考えると、同じことを何度も考えて苦しくなる。
一旦、白紙に書き出してみると客観的に自分の頭の中を見られるようになります。
一度、紙の上にぶちまけてしまえば非常にスッキリする。僕も混乱してきたときによく使う手段です。鬱病の治療なんかでも使われる方法らしい。
客観的に見ると「くだらないことで悩んでいるなー」と冷静に見れたりするので、頭の中を整理できます。
凄い人の本・インタビューを読む
波乱万丈の凄い人の本・インタビューを読むのも効果があります。
最近、ソフトバンクの孫正義の本を読みましたが、尋常じゃない勝負師ぶりに、読んでいて「普段、おれはどれだけ小さいことを怖がっているんだ。」と思えましたよ。
ビジネス関連だけではなく、自分が好きなジャンルの本でいいと思います。
バラエティが好きなら売れっ子お笑い芸人の下積み時代の話も面白いですよ。
会社員より数十倍もリスクが高く、実力主義の世界で生きている人の話は、刺激になります。
「転職しても会社員。この人達に比べたら何のリスクもない。」と思えると、転職への不安が薄れるはずです。
プロのサポートを受ける
転職エージェントのサポートは非常に強力です。
転職の成功者・失敗者を数多くみているため、アドバイスも的確で磨かれたノウハウが精神的に非常に心強い助けとなります。
企業内部の担当者と話をしているため、内部の情報を得られる情報源にもなり、採用担当者から不採用理由を聞き出して教えてくれることもある。
面接サポート・企業へのアポイント代行もあるため、一人で活動するのに比べて負担を大幅に軽減できるのもメリット。
転職エージェントは、「どこの会社を使うかより、どの担当者にあたるか?」が大切です。複数のエージェントを使って良い担当者に絞り込むのが基本ですが、まずは業界NO1のリクルートエージェントを使ってみるといい。
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やるべきことをやり抜き、転職を成功させましょう。
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